トランペットの正しい吹き方 サイトの歩き方」を参照してください    

 トランペットに限らず金管楽器というものは、ピストン(バルブ・中央にあり指で音を変化させる)の部分を除けば、金属の薄い板を筒状に延ばして加工してあるだけの、至ってシンプルな構造ですから、そのままでは何の音も自然に出ることはありません。音をだすためには筒の一番端に「歌口」(うたぐち・マウスピース)という部品を取り付けないと楽器としての機能は果たさないものなのです。(下の画像がそうです)逆の言い方をすれば、筒状の空洞になったものであれば、なんでも楽器の代わりになりますから、例えば水道のビニール管でもガス・ホースでも、吹き方さえ覚えれば、それなりの音を出すことができます。勿論、歌口だけで簡単なメロディも演奏可能です。[昔むかし、日活の映画スターの一人が、ある作品の一場面でギターの代わりにペットの歌口で何かの曲を奏でていた記憶が微かにあります。詳しいことが知りたい方は、ここのページ(『ベンチャーズとブラスバンド』)を是非読んでみてください]

さらに、もう一つ肝心なことなのですが、そのマウスピースという物も、いわば唯の金属の棒状になった塊りで、唇を付ける部分がジョウゴのように窪んでいるだけの道具ですから、一般に楽器を『吹く』と言えば、息を「吹き込む」ことだと思われていますが、小学生たちが使うリコーダーのように、唯、吹いただけでは(つまり、息・空気を吹き込んだだけでは)音は全く出てくれません。吹けば、その吹いた分の息が「フーッ」という雑音となってラッパの尖端(朝顔といいます)から漏れ出すだけ……。では、如何にしてラッパは鳴るのか?さぁ、お立会い!?

トランペット、コルネット、トロンボーンそしてホルンなど歌口を使用する楽器は、すべて唇が歌口の内側で振動することにより音を出す仕組みになっています。つまり、自分の吐き出す息で上下の唇を振動させ、その振動(数と強弱)が金属の筒の中を通り抜けてゆく間に増幅され、聞く者の耳に確かな「音」となって伝わるものなのです。…何が言いたいのか?って。そう、ラッパの音(雑音ではなく、聴くに耐えうる音)は簡単には出ないのです。とは言え、皆さんは子供の頃、ジュース瓶などに口を着けて、そっと息を吹きかけ「ボーォ」というような音を出して遊んだ記憶がありませんか?その場合、瓶の淵に当てた下唇が振動して「音」の元になっている訳で、ペットの場合などでは、上下の唇が同時に振動するのです。原理は同じだと言えますね。今、手許にビール瓶があれば、すぐ験してください。別にコーラのビンでもかまいません…(昔、コーラは瓶入りで売られていました。SF映画『Back to the Future』で主人公が父親に自販機に付いている栓抜きの使い方を教わるシーンがありましたね。知っていますか?)

  マウスピース、楽器により形も異なります 

初めてトランペットという楽器に触れたのが、中学二年の三学期が始まって間もない頃ですから、恐らく一月の下旬あたりでしょうか。ともかく寒い時期、寒い場所(その頃、結構雪の降る地域に住んでいました)で出会ったラッパ、歌口を唇に当てるとヒヤッとしたものでした。それはともかく、歌口は唇の正面というか、歌口の中央に正しく唇(の中心)を当てていないと、だんだん、唇の当て方が横にずれて可笑しな、そして非効率的な吹き方になってしまうのですが、早く高い音を出したいばかりに(特に、初心者は唇の使い方も十分、会得していないので、力任せに歌口に唇を押し付けてしまうのです)腕の力でトランペットを、というか歌口を無理やり唇に押し付けるものですから、唇と唇の裏側が切れてしまったのです。そして、もっと厄介な事に、自分では意識しないまま、すこしずつ唇の位置を左側にずらせる結果となりました。唇が切れたまま吹き続けると、かなり痛いのですが、唇の傷が治るまで待っていたりすると、また、唇が切れてしまいやすい、という噂を信じて、朝昼晩と、周りの迷惑など考えずに、ひたすら吹きまくりました。人間、痛いと、少しでも苦痛を和らげる方法を無意識に考え付くものらしく、この場合、横に逃げたわけです。

担当の先生から再三注意を受け、自分でも何とか早く矯正しようと努力はしてみたものの、一度身に付いた奏法は瞬時にクセとなるものらしく、その後、正しい吹き方に戻ることはなかったのです。今回の教訓−−何事も最初が肝心!!楽器だけに限らず、何事も伝統のあるというものを正しく身につけることが大切なようです。かつて、大昔?中学生だった一人の男の子のドタバタ劇に興味のある方は「田舎中学三文オペラ」に飛んでください。短いようで長い人生には様々な「出会い」があるものです、管理人と津軽三味線との遭遇のページもあるので、時間つぶしに立ち寄ってください。

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